リハニュース【リハ医への期待】
第27回 日本医師会の立場から
横倉 義武
1
1日本医師会
pp.102-103
発行日 2016年1月18日
Published Date 2016/1/18
- 販売していません
- 文献概要
日本の現状
皆様ご承知のとおり,わが国は世界に類をみない速度で高齢化が進行しており,2025年には1947〜1949年のベビーブームで生まれた団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となります.また,2025年のわが国の人口構成は,少子化と相まって,国民の約3割が65歳以上の高齢者になると推計されております.
こうした状況に対応するため,現在,国を挙げて地域包括ケアシステムの構築を目指しているところです.地域包括ケアシステムとは,重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で人生の最後まで生きがいをもって暮らし続けることを理念に,住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される仕組みです.昨年6月に成立した,いわゆる医療介護総合確保推進法に基づく医療法等の改正が順次施行されており,地域医療構想策定などの諸施策が実行段階に入りつつあることや,介護施設などの整備,介護人材の確保など,あらゆる施策がこの地域包括ケアシステムの構築に向けてすすめられております.
Copyright © 2016, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.