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特集 リハビリテーション科専門医のロールモデルとリハビリテーションのエビデンス
3 大腿骨近位部骨折におけるリハビリテーション科専門医の関与と機能改善
Board-certificated Physiatrists and Functional Recovery after Hip Fracture
百崎 良
1
Ryo Momosaki
1
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
キーワード:
大腿骨近位部骨折
,
リハビリテーション科専門医
,
在院日数
,
機能改善
,
大腿骨頸部骨折
Keyword:
大腿骨近位部骨折
,
リハビリテーション科専門医
,
在院日数
,
機能改善
,
大腿骨頸部骨折
pp.202-206
発行日 2016年3月18日
Published Date 2016/3/18
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- 参考文献 Reference
要旨 リハビリテーション(以下,リハ)科専門医のかかわりがリハ医療の質を高めるとの報告が増えている.われわれはリハ科専門医の主治医としてのかかわりが,大腿骨近位部骨折回復期患者の機能回復に与える影響を調査した.日本リハ・データベースに登録されたデータを用いて検討したところ,リハ科専門医が主治医であった患者群のほうが,非リハ科専門医が主治医であった患者群に比べて有意にfunctional independence measure(FIM)効率が大きく,在院日数も短かった.リハ科専門医のかかわりが併存障害の適切な管理,リハにおける安全管理,チームアプローチの効率化,退院調整の促進などを通じて大腿骨近位部骨折患者の治療成績を高める可能性があると考えられた.
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