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特集 リハビリテーション科専門医のロールモデルとリハビリテーションのエビデンス
2 脳卒中急性期におけるリハビリテーション科専門医の関与と機能改善の関連—日本リハビリテーション・データベースを用いた後ろ向き研究
Impact of Clinical Management Provided by Board-certificated Physiatrists on Functional Improvement in Acute Stroke Patients: A Retrospective Analysis Using Japan Rehabilitation Database
木下 翔司
1,2
,
岡本 隆嗣
1,2
,
安保 雅博
2
Shoji Kinoshita
1,2
,
Takatsugu Okamoto
1,2
,
Masahiro Abo
2
1西広島リハビリテーション病院
2東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
キーワード:
専門医制度
,
脳血管障害
,
後ろ向きコホート研究
,
JRD
,
functional independence measure
Keyword:
専門医制度
,
脳血管障害
,
後ろ向きコホート研究
,
JRD
,
functional independence measure
pp.197-201
発行日 2016年3月18日
Published Date 2016/3/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 脳卒中急性期リハビリテーションにリハビリテーション(以下,リハ)科専門医が関与することが機能予後に与える影響について,筆者らが検討報告した研究を紹介する.日本リハ・データベースに登録された,2005年1月〜2013年12月の間に急性期病院に入院した脳卒中患者を解析対象とした.3,838名が解析対象となり,うち814名の主治医がリハ科専門医であった.リハ科専門医が担当した患者では,訓練量が多く,自主訓練および定期的なカンファレンスの実施が多かった.多重線形回帰分析の結果,リハ科専門医が主治医として関わることとfunctional independence measure(FIM)effectivenessに有意な関連を認めた.リハ科専門医が急性期から脳卒中患者に関与することで,リハの質と量が向上し,患者機能予後が改善すると推察された.
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