第48回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/千葉 《専門医会企画》小児リハビリテーション―座長/中村 純人・朝貝 芳美
包括的発達支援チームの中でリハビリテーション科医の果たすべき役割
日原 信彦
1,2,3,4,5
1横浜ハビリテーションクリニック児童精神科
2横浜ハビリテーションクリニックリハビリテーション科
3横浜市東部地域療育センター児童精神科
4横浜市東部地域療育センターリハビリテーション科
5東海大学病院リハビリテーション科小児発達外来
pp.885-890
発行日 2012年12月18日
Published Date 2012/12/18
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はじめに
筆者が勤務する地域療育センター(以下,当センター)には,児童精神医学,リハビリテーション(以下,リハ)医学,小児医学などの専門性をバックグラウンドにもち,発達障害臨床に明るい医師が集い,また,コメディカルスタッフは,発達障害支援のdecision-makingをわきまえた理学療法士(PT),作業療法士(OT),言語聴覚士(ST),臨床心理士(CP)らによって構成されている.当センターは本企画のテーマにもある「包括的発達支援チーム」を組織できるスキルを備えていると自負するところである.しかし,そこで展開される支援全てを,そのまま「発達障害のリハ」という枠組みにあてはめられるかどうかには,更なる思慮が必要だと思う.それは,発達障害の人たちに対するリハの概念やリハ医学における発達障害支援のエビデンス,精神医学,小児神経学などとの関係など,発達障害とリハとの論理的検討は,まだ十分には深められていないからである.
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