明日の検査技師に望む
全医療の中での果たすべき役割の自覚を
山崎 晴一朗
1,2
1福岡県糸島郡医師会病院
2附属動脈硬化代謝病研究所
pp.120
発行日 1990年2月1日
Published Date 1990/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900032
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はじめに
臨床検査の進歩は目覚ましく,まさに超スピードの感がある.その流れに乗るためには絶え間ない努力が必要なことは当然であるが,今回はそれ以前の,臨床検査技師として一つの考えかたを述べたいと思う.
臨床検査だけではなく世の中の進歩とともに人間の生活形態にも人口の高齢化,環境の変化,食生活の変化,社会経済などの変化があり,それらが及ぼす影響は当然のことながら医療体系においても大きな変化をもたらしている.臨床検査においても例外ではない.医療を支えている臨床検査は単に臨床医学のみではなく,予防医学および産業医学をも包括した医療を考えた臨床検査でなければならない.
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