第5回 リハビリテーション科専門医会 学術集会/横浜 《パネルディスカッション》リハビリテーションにおけるシステム連携―座長/近藤 和泉・菊地 尚久
地域の小児療育におけるリハビリテーション科医の役割
野元 佳子
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1おぐらリハビリテーション病院
pp.404-406
発行日 2011年6月18日
Published Date 2011/6/18
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はじめに
2002年に行われた文部科学省の委託調査によると,従来の特別支援教育の主な対象であった視覚障害,聴覚障害,知的障害,肢体不自由,病弱等の障害をもつ児童・生徒の割合が2.2%であったのに対して,広汎性発達障害,学習障害,注意欠陥多動性障害等の発達障害は6.3%(約68万人)に該当する1)といわれている.発達に問題を抱え支援を要する子どもが地域に相当数存在すると予想されるが,支援体制は十分とはいえず既存の資源で可及的に援助を行っていくほかないのが実情である.当院はリハビリテーション(以下,リハ)科専門医が勤務する地域の唯一のリハ専門病院であり,小児療育にも携わってきた.当院の小児療育の実態を振り返り,地域におけるリハ科医の役割について再考したい.
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