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教育講座
運動発達障害のリハビリテーション治療—地域療育センターの立場から
Rehabilitation Treatment for Children with Disabled : Approach at Habilitation Center in Yokohama
小池 純子
1
Junko Koike
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
キーワード:
障害児
,
療育
,
成育期
,
ライフステージ
,
地域
Keyword:
障害児
,
療育
,
成育期
,
ライフステージ
,
地域
pp.60-67
発行日 2022年1月18日
Published Date 2022/1/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
はじめに
こどものリハビリテーション治療は,障害を背景に新しい機能を獲得しながら成長発達し,同世代とともに地域で生活し,自己を確立していくこと,そして「社会を構成する一員」として成人期を過ごすことが目標である.
朝貝1)は,脳性麻痺を中心とした障害児リハビリテーションは,新たな機能を連続的に獲得していく成育期リハビリテーション医療であり,その内容は運動面だけでなく全人的発達を促すものと述べ,併せて保護者支援の重要性を指摘している.
成人期発症の中途障害者リハビリテーションとの違いは,目標達成までの期間が長いことである.年代ごとに課題があり,解決のためのアプローチと目標達成を積み重ねることになる.教育的,職業的リハビリテーションとの連携は必須である.
加齢による二次障害の発生は,よく知られている.障害児にとっての成人期は,「残りの人生」ではなく,ここからが「本番」の「人生」そのものであり,環境調整と合わせ,生活機能を維持するための支援体制の構築が望まれる.
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