第47回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/鹿児島 《シンポジウム》排尿障害のリハビリテーションの進歩―座長/岩坪 暎二・吉田 輝
排尿の中枢制御と脳疾患
榊原 隆次
1
,
岸 雅彦
1
,
小川 恵美奈
1
,
舘野 冬樹
1
,
小川 明宏
2
,
寺山 圭一郎
2
,
治田 寛之
2
,
秋葉 崇
2
,
内山 智之
3
,
山本 達也
3
1東邦大学医療センター佐倉病院内科学神経内科
2東邦大学医療センター佐倉病院リハビリテーション部
3千葉大学神経内科
pp.94-102
発行日 2011年2月18日
Published Date 2011/2/18
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はじめに
排尿障害は,リハビリテーション(以下,リハ)において重要な位置を占めているように思われる.その理由として,片麻痺・対麻痺等の運動障害により排尿動作が障害されること,片麻痺・対麻痺等をきたす疾患が同時に神経因性膀胱をきたすこと,が挙げられる.排尿動作の障害・神経因性膀胱は,生活の質(quality of life:QOL)を大きく低下させるのみならず,尿路感染症の誘因となったり,上部尿路障害をきたすこともある.本稿では,排尿の中枢制御と機能的脳画像についてまず述べ,神経因性膀胱をきたす脳疾患の中で,脳血管障害,正常圧水頭症,パーキンソン病の排尿障害について次に述べる.
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