先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
胎児心拍数曲線の考え方—発現機構とその調節
心拍数の中枢制御
寺尾 俊彦
1
Toshihiko Terao
1
1浜松医科大学産科婦人科教室
pp.585-588
発行日 1986年8月10日
Published Date 1986/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207433
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
心拍数変動が上位中枢に制御されていることは,感情によって胸がときめいたり高鳴ったりすることからも明らかである。
心拍数は主として自律神経系の制御を受けて変動するので,この制御機構の破綻の程度を知ることにより胎児のwell-beingを知ることが出来る。胎児心拍数モニタリングは心拍数制御がうまくなされているかどうかを診ているといっても過言ではない。以下,心拍数変動の制御機構,殊に上位中枢の制御機構について述べてみたい。
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.