Japanese
English
特集 神経因性膀胱
脳血管障害による神経因性膀胱(認知症を含めて)
Cerebrovascular diseases and neurogenic bladder dysfunction(including dementia)
榊原 隆次
1
,
舘野 冬樹
1
,
岸 雅彦
1
,
露崎 洋平
1
,
山西 友典
2
,
内山 智之
2
,
山本 達也
3
,
矢野 仁
4
Ryuji Sakakibara
1
,
Fuyuki Tateno
1
,
Masahiko Kishi
1
,
Yohei Tsuyusaki
1
,
Tomonori Yamanishi
2
,
Tomoyuki Uchiyama
2
,
Tatsuya Yamamoto
3
,
Masashi Yano
4
1東邦大学医療センター佐倉病院神経内科
2獨協医科大学排泄機能センター
3千葉大学医学部神経内科
4東邦大学医療センター佐倉病院泌尿器科
キーワード:
脳卒中
,
かくれ脳梗塞
,
過活動性膀胱
Keyword:
脳卒中
,
かくれ脳梗塞
,
過活動性膀胱
pp.221-226
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103458
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要旨 排尿障害は,中枢神経疾患において高頻度に認められる症状の1つであり,特に脳血管障害(脳卒中,かくれ脳梗塞など),認知症(アルツハイマー病など)にしばしば合併してみられる。中枢疾患では,四肢や認知機能の障害が比較的目立つのと異なり,排尿障害は,注意深く問診をとらなければ見過ごされることも少なくない。一方,中枢疾患の初発症状として,排尿障害をきたす場合もあることから,原因不明の排尿障害をみた場合,中枢疾患を念頭に置きながら診察する必要がある。中枢障害による排尿障害は,典型的には過活動性膀胱(OAB)を呈することが多い。本稿では,中枢疾患の代表的なものである,脳卒中による神経因性膀胱について述べ,認知症についても述べる。
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