第45回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/横浜 《シンポジウム》高齢化社会におけるQOL向上の方策―地域連携システムの構築に果すリハビリテーションの役割―座長/畑野 栄治・水間 正澄
脳卒中リハビリテーションデータベースと高齢者の地域リハビリテーション
鴨下 博
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1財団法人東京都保健医療公社多摩北部医療センターリハビリテーション科
pp.271-274
発行日 2009年5月18日
Published Date 2009/5/18
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はじめに
高齢者の地域リハビリテーション(以下,地域リハ)体制の構築に関する研究からスタートした脳卒中リハデータベースの開発は,2007年にリハ患者データバンクの開発へと研究が引き継がれている.目的は,脳卒中リハの評価と標準化に必要なEvidence Based Medicineを確立するために全国レベルで継続性のあるデータベースを作成することにある1).
また,当院は2003年より「北多摩北部二次医療圏地域リハビリテーション支援センター」の指定を東京都から受けている.この事業は地域にあるリハ資源を活用し,障害者およびその家族のニーズにあったリハが提供できるようなネットワークの構築を目指している.
今回,脳卒中リハデータベース(以下DB)に蓄積されたデータの解析と,北多摩北部二次医療圏地域リハ支援事業の経験を併せ検討し,高齢化社会におけるquality of life(QOL)向上の方策と,地域連携システム構築に果たすリハの役割について考察したので報告する.
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