特集 脳卒中予防
地域医療における脳卒中のリハビリテーション活動
渡辺 淳
1
1中通リハビリテーション病院
pp.636-640
発行日 1977年9月15日
Published Date 1977/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205461
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はじめに
脳卒中の身体機能の予後に対するリハビリテーションの効果について,吉永ら1)は,脳卒中患者にリハビリテーションを行った群(以下,リハ群)とリハビリテーションを行わなかった群(以下,非リハ群)との下肢機能の変化を比較すると,入院時と退院時に,リハ群では,杖なし歩行ができる者が29.8%から79.8%へと顕著に増加し,非リハ群では,31.3%から39.6%へわずかに増加するにとどまったと報告している.
横山ら2)は,リハビリテーション導入前と導入後の在宅患者の日常生活動作の成績を検討し,リハビリテーション導入前は,独歩61%,全介助18%,リハビリテーション導入後は,独歩84%,全介助8%と,両者の間に身体機能的に有意の差があることを認めている.
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