特集 拡大するリハビリテーション医療
【事例】
地域連携医療とリハビリテーション:脳卒中
川北 慎一郎
1,2,3
1社会医療法人財団董仙会恵寿総合病院
2社会医療法人財団董仙会恵寿総合病院 リハビリテーション科
3能登脳卒中地域連携協議会
キーワード:
脳卒中地域連携パス
,
回復期リハ病棟
,
コールセンター
,
ケアマネ
Keyword:
脳卒中地域連携パス
,
回復期リハ病棟
,
コールセンター
,
ケアマネ
pp.868-872
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101818
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脳卒中診療において近年,救急搬送,tPAによる急性期治療,急性期からのチーム医療と積極的リハビリテーション(以下,リハ)の重要性が指摘されている.これらは概ね,急性期治療体制に関することであった.最近,回復期リハ病棟の普及を受け,急性期と回復期の脳卒中地域連携が注目されるようになり,2007年診療報酬改定における診療報酬追加を追い風に,全国各地で脳卒中地域連携クリティカルパス(以下,地域連携パス)の取り組みが行われている.
石川県では,2007年4月に地域連携パスモデル事業が三疾患(脳卒中,急性心筋梗塞,糖尿病)で開始となり,当院が脳卒中地域連携パス作成指定病院となった.同時期に金沢大学脳神経外科学教室 濱田潤一郎教授が主催する「日本海脳卒中医療連携セミナー」で能登用の脳卒中地域連携パス作成担当病院の指名を受けた.これらを受け,図1のような経過で取り組みが始まり,今日に至っている.今回その内容や特徴,また当院の脳卒中リハ・地域連携医療の現状と課題につき紹介する.
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