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編集後記
藤田 郁代
pp.335
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001200354
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「笹沼澄子先生,逝かれる」
秋が深まる10月25日に,笹沼澄子先生が逝去されました.先生は非常に安らかなお顔で中実の人生を終えられ,享年92歳でした.心よりお悔やみ申し上げます.
皆さんがご存じのように,笹沼澄子先生はわが国の言語聴覚分野を拓かれたパイオニアであり,世界的に高名な研究者です.本分野が今日の発展を迎えることができたのも笹沼澄子先生のお陰であり,先生なくして本分野の歴史を語ることはできません.笹沼澄子先生は言語聴覚士法が成立したときのことを,ある冊子の中で次のように述べられています.「1997年12月12日,暮の臨時国会でわが国の言語聴覚士の歴史上画期的な出来事が起こりました.40年余にわたる懸案であった『言語聴覚士法』が遂に成立し,待望の国家資格が法制化されたのです.思えば長く険しい道のりでした.」
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