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編集後記
藤田 郁代
pp.355
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001200307
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寒さが厳しい冬の季節となったが,窓を閉めきって生活することが多い北海道では新型コロナ感染症の患者数が急増している.一般に,失語症などの言語障害がある人は外出する機会が少なく,このような状況下で社会参加の機会の減少だけでなく,機能や活動の低下が生じていないか懸念されるところである.
一般企業や学校はITを活用したオンライン会議やオンライン授業を積極的に取り入れ,コロナ下での状況に応じた活動のあり方を模索している.医療においてもオンライン診療や遠隔診療が注目を浴びているが,言語聴覚療法はどうであろうか.米国では,従来から遠隔地のクライエントを対象としたテレコミュニケーション訓練などが盛んであり,ITを活用したオンライン治療に関する研究報告がかなりみられる.しかし本邦では,このような研究報告は少ない.
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