Japanese
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シンポジウム 認知症における言語聴覚士の専門性の追求
座長記
Preface
飯干 紀代子
1
Kiyoko Iiboshi
1
1志學館大学人間関係学部心理臨床学科
pp.61-62
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001100359
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- Abstract 文献概要
平均余命の伸びと,それに連動する高齢者の割合の増加は社会に解決すべき多くの課題をもたらしており,認知症患者に対する支援も喫緊に整理・構築されるべき重要課題の1つである.薬物による治療効果が当面限定的であること,認知症は人生の集大成の時期をどう支えるかという点でより全人的な支援が重要であること,これらを踏まえると薬物を用いない治療的支援,すなわちリハビリテーション(以下,リハとする)やケアといった非薬物療法の持つ意義は極めて大きい.
厚生労働省は2008年の認知症対策指針の中で,保健・医療・福祉の3領域において,予防,的確な診断,原因疾患・重症度別の治療やリハ・ケアの重要性を強く打ち出している.高い専門性を持った職種が疾患別・重症度別の視点でエビデンスを構築すること,特にリハやケアにおいては個人的な経験や技術の伝承を越えた理論と技術の系統立てた蓄積が求められている.
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