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編集後記
藤田 郁代
pp.196
発行日 2008年11月25日
Published Date 2008/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001100181
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今号には,2008年6月に開催された第9回日本言語聴覚学会で講演をされた,韓国ナザレ大学のMi Sun Yoon教授(SLP),社団永生会永生病院の赤木家康先生,聖隷浜松病院の磯崎泰介先生の寄稿を掲載しました.赤木先生の講演は実体験に基づくものであり,多くの臨床的示唆を得ることができる講演でした.また磯崎先生にはNSTで言語聴覚士が期待される役割についてわかりやすく解説していただきました.韓国の言語聴覚療法の現状について幅広く紹介されたMi Sun Yoon教授の講演によると,現在,韓国にはSLPが約3,000人,オージオロジストが約500人活躍しているとのことで,人口比からみてわが国よりも少数であるといえます.しかし,韓国では両専門職の教育は大学および大学院を中心として行われており,研究への関心は非常に高く,幅広いテーマで活発な研究活動が行われています.国家資格化や健康保険制度への参入などの問題があることはうかがわれますが,専門職の着実な努力で韓国の言語聴覚分野の未来は拓かれるものと思われます.
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