--------------------
編集後記
藤田 郁代
pp.52
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001100318
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
本号をお届けする頃には,桜の花の便りが届く季節になっていると思いますが,今はまだ季節は冬で,氷雨が降っています.今冬は寒さ厳しく降雪量も例年になく多く,暖かい春の陽光が待たれます.
春は入学の季節であり,平成23年度学校基本調査によりますと大学院在学者数が過去最高の27万2千人を超え,そのうち社会人の占める割合が20.1%に達したそうです.大学院進学率の伸びは理工系で目立ちますが,看護師,言語聴覚士,理学療法士,作業療法士など医療技術系の大学院でも進学者が増えています.学問の進歩が速いこれらの分野で最善の臨床を実践するには,常に最先端の知識・技術を吸収すると同時に自らの臨床を科学的に検証し,それを高めていく技能をもつことが重要です.そのような技能のひとつは研究能力であり,研究を実践することは臨床能力を高めることにつながります.将来,臨床と研究の指導者になるであろう向学心溢れる方々の活躍に心から期待したいと思います.
Copyright © 2012, Japanese Association of Speech-Language-Hearing Therapists. All rights reserved.