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編集後記
藤田 郁代
pp.131
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001100168
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6月14日,大学の研究室にいて,長く続く地震の揺れを感じました.それは,岩手・宮城内陸地震の揺れであったことが,後でわかりました.本年は,中国四川省の大地震に続き,わが国でもこのような天災が生じ,多数の方々が被災されました.被災された方々に心からお見舞い申し上げますとともに,一日も早く平穏な日々を取り戻されるよう祈ります.
本号では,第8回日本言語聴覚学会におけるシンポジウム「言語聴覚士のあり方―小児の言語聴覚領域の現状と課題」を掲載しました.小児言語障害領域では,平成19年から特別支援教育が本格的に始まり,対象児の幅が従来の特殊教育対象者から大きく拡がりました.通常の学級に学習や行動で著しい困難を示す児童が6.3%在籍するといわれており,このような児童への言語聴覚士の専門的対応が進むことが期待されます.本シンポジウムでは,このほか地域の療育センター,耳鼻科医院,県レベルの取り組みと今後の課題が実践例を通して紹介されており,臨床の今後の方向性が見えてきます.
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