特集 withコロナを見据えた地域支援への模索part.2
「つながる」〜雑感
大田 仁史
1
1茨城県立健康プラザ
pp.223-227
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201212
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つながりと分断
コロナ禍で差別や分断が話題になっている。「分断」の反対語は「つながる」ということになる。分断されて困るということは,それまでつながっていてよかった,ということになる。つながるというほうが,切れているより語意としてはぬくもりがあることが多いように思う。囲碁でも一石につながっていれば負けはないといわれる。人脈,金脈も豊かなほうがよい。国交などは断絶すると戦争になることすらある。
作業療法の領域では昔から集団訓練が言われ,精神科の領域では,その目的が明文化されると同時に,診療報酬でも認められている。しかし集団とつながるとは意味が違う。集団になれば一気に人と人のつながる可能性が広がるが,集団でなくても人とつながることはできる。集団にしろ,つながりにしろ,いずれも大きい概念なので,本格的な議論はたいそう大きくなり筆者の手には負えそうもない。
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