FORUM フォーラム ふぉーらむ
雑感
福崎 不二夫
1
1三船病院
pp.142
発行日 1976年2月15日
Published Date 1976/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101168
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従来から精神科領域でおこなわれていた,所謂,作業療法は,人権問題を契機に歴史的転機を迎え,あらためてその意義を問われている.然し,働き療法の持つ有効性は否定し難く,永年臨床の場で実践してきた人ほど,それを認識しているようである.
一方,創意的作業療法の優位性を主張するむきは,<生産的作業を作業療法などと言うのが間違のもとである>,と次元を異にしている.私はここで両者の優劣を論じようとは思わない.前者は経験に支えられ,後者は仮説の上に理論づけられてはいるが,もともと同根であり,終局的には社会復帰を目的とするリハビリ過程である.
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