扉
雑感
原 充弘
1
1大阪市立大学脳神経外科
pp.290-291
発行日 2001年4月10日
Published Date 2001/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436902515
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長年住み慣れた東京を後に,2000年4月から母校の大阪市立大学脳神経外科学教室に就職することになった.大阪で生まれて大阪で教育を受け,インターン闘争の余波で6年間東京の病院で卒後教育を受け,その後私立医科大学に就職し,診療・学会活動・研究・教育に携わってきた.帰阪前は,もともと大阪育ちと自負していたので,なんら自分自身赴任に対して違和感はないと思っていた.しかし就任後,大学病院のある天王寺地区周辺はこうも関東と風習・文化が異なるのかと,改めて奇異に感じる昨今だ.
まず,地下鉄では乗り降りが整然とせず,降りる前に乗る人が入ってくる.エスカレーターの追い越し側が東京と反対である.間違って追い越し側に立っていると、後ろからせかされる.きちんと行儀良く列車の座席に座らない客が多い.地下鉄ホーム内で禁煙を無視した喫煙客のなんと多いことか! タクシーに乗ってわかったことは割り込み,車線変更に勇気がいることである.とても自分は大阪,とくに天王寺地区での運転は無理だと思い,断念してしまった.規則に縛られることに抵抗があり,せっかちな人が多いためだろうか?
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