連載 地域リハビリテーションのためのマインドフルネス入門・第6回【最終回】
支援者のためのマインドフルネス
織田 靖史
1
1県立広島大学保健福祉学部作業療法学科
pp.169-173
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201197
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経験するというのは事実其儘に知るの意である。全く自己の細工を棄てて,事実に従うて知るのである。純粋というのは,普通に経験といって居る者もその実は何らかの思想を交えて居るから,毫も思慮分別を加えない,真に経験其儘の状態をいうのである。
(西田幾多郎:善の研究)1)
この連載では,現在注目されている「マインドフルネス」をテーマに,地域リハビリテーションへの応用の可能性について考えていく。1回目はマインドフルネスの定義やマインドフルネスが臨床にもたらす効果について,2回目はマインドフルネスの実施方法について,3回目は日常生活でマインドフルネスを活かすための視点について,4回目はなぜマインドフルネス行うのかというマインドフルネスの目的性について,5回目はマインドフルネスの副作用などの危険性について書いた。最終回の6回目となる今回は,支援者のためのマインドフルネスというテーマでお話ししたいと思う。
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