特集 中途障害者への就労支援
労災病院の取り組み
豊田 章宏
1
1労働者健康安全機構中国労災病院治療就労両立支援センター
pp.580-585
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200921
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はじめに
地域リハビリテーション支援活動マニュアルの定義によると,「リハビリテーションとは,人が生まれながらにしてもっている人権が,本人の障害と社会制度や慣習・偏見などによって失われた状態から,本来のあるべき姿に回復させること」とされている。中途障害者における就労支援は,まさにこの「障害・社会制度・慣習と偏見」に対する取り組みであり,社会理念としてのnormalizationの実現に向けての試金石ともいえる。
本稿では,労働者健康安全機構(以下,機構)が取り組んでいる「働き方改革」の一環である「治療就労両立支援モデル事業」の中でわれわれが中核施設として実施している「脳卒中分野」の経験を踏まえて述べる。
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