特集 在宅における呼吸リハビリテーション
進行性の神経難病者の発声発語を支える呼吸リハ
清水 美緒子
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1医療法人社団輝生会初台リハビリテーション病院訪問チーム
pp.485-489
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200628
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はじめに
進行性の神経難病者の在宅生活を支援するSTの役割として,摂食嚥下障害,呼吸障害,構音障害,言語ほか高次脳機能障害への介入が挙げられる。その中でも在宅生活の継続の可否や意思決定に大きくかかわる問題として摂食嚥下障害や言語ほか高次脳機能障害へのリハが注目されやすい。また呼吸障害に関しても生命維持のため,安楽に呼吸し,活動して生活の質を維持するための呼吸リハには注目されるも,発声発語を可能とする呼吸調節能力の維持を目的とした呼吸リハについて言及される機会は多いとは言いがたい。そこで今回,進行性の神経難病者の発声発語を支える呼吸リハについて症例を挙げて紹介する。
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