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特集 神経難病を支える作業療法
神経難病リハの現状と課題
The current conditions and issues of rehabilitation in intractable neurological diseases
中馬 孝容
1
Takayo Chuma
1
1滋賀県立成人病センター
pp.8-13
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200093
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Key Questions
Q1:難病であっても地域でその人らしく生き生きと暮らすにはどうするべきか?
Q2:医療の質の向上,公平な医療費助成,社会参加の施策の充実等を方針とする難病法とはどのようなものか?
Q3:神経難病リハに早期よりチームで取り組む体制づくりとは?
難病とは1)
最初に難病とは何かについて簡単に説明する.難病はまれな疾患とされ,原因は不明である.さらに,治療では効果的な治療法が確立されておらず,研究段階であるものも少なくはない.特に,脳神経系の難病のことを,神経難病と呼んでいる.
1972年(昭和47年)に策定された「難病対策要綱」において,難病は次のように定義されている.それは,①原因不明,治療方法未確立であり,かつ,後遺症を残すおそれが少なくない疾病,②経過が慢性にわたり,単に経済的な問題のみならず介護等に著しく人手を要するために家庭の負担が重く,また精神的にも負担の大きい疾病,である.
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