特集 地域リハビリテーションの新展開
地域リハビリテーションの定義改定について
浜村 明徳
1,2
1小倉リハビリテーション病院
2日本リハビリテーション病院・施設協会
pp.286-295
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200581
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はじめに
1991年,日本リハビリテーション病院協会〔1997年,日本リハビリテーション病院・施設協会(以下,当協会)に改称〕において地域リハの定義と推進課題1)が整理された。ちなみに,定義を検討した協会の地域リハ検討委員会のメンバーは,澤村誠志(兵庫県立総合リハビリテーションセンター 名誉院長),大田仁史(茨城県立健康プラザ 管理者),堀尾愼彌(熊本託麻台リハビリテーション病院 元理事長),及川忠人(東八幡平病院 院長)(以上,敬称略)と筆者であった。
当時,地域リハは開発途上国の活動ではないかという意見や,在宅生活を支援するリハサービスをもって地域リハとするなどさまざまな意見があったが,初めて概要の整理がなされた。
その後10年を経た2001年,第1回目の改定が行われた。その折,活動のあり方をより具体的に示すべきではないかという意見をもとに,活動指針が追加された。
その後15年間,この定義や推進課題をもとに地域リハが推進されてきたが,状況の変化や課題等の検討を経て,2016年秋,再び改定を行った。その概要と今後の地域リハの推進方策などを紹介する。
以下の内容は,2016年12月10日に当協会の平成28年度第1回リハビリテーション研修会にて発表したものである。
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