定点観測 長崎から
地域リハビリテーション雑感
浜村 明徳
1
Akinori HAMAMURA
1
1国立療養所長崎病院理学診療科
pp.405
発行日 1985年5月1日
Published Date 1985/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208580
- 有料閲覧
- 文献概要
春の嵐,出勤中の歩みをとめて立ち止まるほどの突風が吹き小雨の降る今日,自室の外の廊下を"パタッ,シッ,パタッ,シッ……",あの足音はAさんのものか.こんなに風が強いのに,病院まで歩いて30分,頑張り屋の彼は今日もデイ・ケアへ通って来たようだ.
脳卒中を中心に老人のリハビリテーションをこの病院で担当するようになって,ちょうど6年間が経過した.病棟のことや訓練室のことが一段落し,昨年から在宅患者を対象にデイ・ケアを開始している.Aさんもその1人で,長崎特有の坂と階段を歩いて毎日通院してくる.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.