連載 攻めの地域介護予防—健康生成論に基づいた地域リハビリテーション・第3回
疾病中心からのパラダイム転換
榊原 正博
1
1株式会社モノ・ウェルビーイング
pp.242-245
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200572
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ヘルスプロモーション(健康増進)とWHOオタワ憲章
スウェーデンと日本の違いは疾病論と健康生成論の違いであるという話は,前回までの2回でお伝えさせていただきました。この2つの違いは,予防領域に対して大きな影響を与えます。
戦後の医療の発達と医療費の増大による負担増の影響より,1974年,カナダの保健大臣ラロンドが報告書を発表しました。その内容は,公衆衛生活動を疾病予防からヘルスプロモーション(健康増進)へ重点を移すことについての提言で,特定の病気の原因に対応するのではなく,環境を含めた複数の原因が病気の原因となるため,それを防ぐという内容でした。
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