巻頭カラー 地域をあるく
大槌町訪問記〔前篇〕—東日本大震災から5年,その後の大槌町
生田 敏明
1
,
中島 龍星
1
1一般社団法人 是真会 長崎リハビリテーション病院
pp.4-7
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200513
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
あの東日本大震災からすでに5年が経過した。その震災によって大きな被害を受けた町は,今どうなっているのか。2016年8月26日,地震後の大津波により壊滅的被害を受けた岩手県大槌町を尋ねた。大槌町に到着して最初,市街地を見て思った私の感想は「町が静かでどこかさびしい」であった(写真1)。しかし,その後,大槌町住民の方々から話を聞いたり,大槌町の状況を間近で見たりする中で,最初の感想が変化するのに時間は必要なかった。以下には,私たちが直接見て聞いて感じた「震災から5年後の大槌町の現状」について報告する。
Copyright © 2017, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.