FOCUS
被災地の全戸家庭訪問健康調査から見えたこと―岩手県大槌町に集まった保健師の活動から
村嶋 幸代
1,2
,
鈴木 るり子
3
,
岡本 玲子
4
,
岸 恵美子
5
1東京大学大学院医学系研究科
2一般社団法人全国保健師教育機関協議会
3岩手看護短期大学
4岡山大学大学院保健学研究科
5帝京大学医療技術学部
pp.792-797
発行日 2011年9月10日
Published Date 2011/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101690
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2011(平成23)年3月11日の東日本大震災により人口の1割以上が死亡・行方不明となった岩手県大槌町。その大槌町に,4月23日~5月8日にかけて,全国から駆けつけた保健師たち計141名が,3728件の全戸家庭訪問調査および4187件の健康相談を行った。その結果,保健師による支援が必要な人が見出され,町の保健師につなげることができた。また,調査により明らかになった課題をまとめ,報告書(第1報)を5月7日に大槌町の副町長に手渡した。
本稿では,今回の調査の概要を紹介し,あわせて大規模災害における保健師の活動について考えたことを述べたい。
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