特集 地域包括ケアの拠点を担う通所リハの機能と実践
様態別プログラムの適切な提供手法とは
染谷 和久
1,2
1一般社団法人全国デイ・ケア協会事務局
2医療法人真正会霞ヶ関中央クリニック
pp.587-591
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200445
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軽度者へのかかわり
1.軽度者は生活面への配慮が重要
要支援者は日常生活上の基本的な動作を自分で行うことがほぼ可能である。一方で,炊事・洗濯・ゴミ出しなどの家事,薬の管理,電話の利用,金銭管理など生活するうえで重要な活動に,支援が必要な状態と想定される。さらに,医療保険・介護保険・年金などの書類の手続きや管理を自身でこなすことも困難となることがある。
要介護1では要支援から能力が低下し,部分的な介護が必要な状態である。食事・排泄・更衣はなんとか自分で行えるが,心身の状態が安定せず,認知機能や思考,感情などの障害を有する割合が増加し,日常生活の細かな点で部分的な介護が必要になってくる。一人での外出,通院などのスケジュール管理,銀行とのやり取りを含めた日常の金銭管理も困難となり,入浴時の洗身や爪切りや更衣の介助といった日々のかかわりが求められるようになる。
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