Japanese
English
研究ノート
介護老人保健施設入所初期における中等度・重度認知症高齢者相互の交流の様態
The Aspect of Interchange between Elderly with Dementia Moderate to Severe and Other Elderly with Moderate to Severe Dementia in the Early Stages of Geriatric Health Service Facility
伊藤 麻美子
1
,
泉 キヨ子
2
,
天津 栄子
1
Mamiko Ito
1
,
Kiyoko Izumi
2
,
Eiko Amatsu
1
1石川県立看護大学
2金沢大学医学部保健学科
1Ishikawa Prefectural Nursing University
2School of Health Sciences, Faculty of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
認知症高齢者
,
交流
,
介護老人保健施設
,
入所初期
,
elderly with dementia
,
interchange
,
geriatric health service facility
,
the early stages of entrance
Keyword:
認知症高齢者
,
交流
,
介護老人保健施設
,
入所初期
,
elderly with dementia
,
interchange
,
geriatric health service facility
,
the early stages of entrance
pp.100-108
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究の目的は,施設入所初期において認知症高齢者が他の認知症高齢者とどのような交流を図っているのかを明らかにすることである.介護老人保健施設の認知症専門棟に入所した中等度・重度の認知症高齢者9名を対象とし,入所から1週間,9時から17時における認知症高齢者相互の交流を参加観察法で観察した.
交流106場面のデータを質的に分析した結果,施設入所初期における認知症高齢者相互の交流の様態として,「接点をもつ」,「分かち合う」,「求める」,「気遣う」,「向き合えない」,「摩擦をおこす」の6つのカテゴリーを見出した.
これより,認知症が進行しても他者に関心をもち,関わる力をもつ一方で,認知障害や視聴覚障害,不安定な精神状態,環境の不備により,両者が向き合えなかったり,トラブルが生じる実態が明らかとなった.
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