特集 グリーフケアを考える—終末期のケアから、地域への働きかけまで
【訪問看護師が行なうグリーフケア】
プログラムを軸に遺族へ適切なサポートを届ける
千葉 麻衣
1
,
本田 晶子
1
1訪問看護パリアン
pp.26-29
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200611
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訪問看護パリアンは、両国国技館や東京スカイツリーで知られ、今なお江戸文化が色濃く残る東京都墨田区を拠点とするステーション(機能強化型Ⅰ)です。「医療法人社団パリアン」グループを母体としたクリニック(在宅療養支援診療所)、訪問介護事業所、居宅介護支援事業所、ボランティアグループなどを含む統合的なチームの一角として、各専門職と協働しています。
当ステーションの利用者は、2016年10月時点で39人、うちがん末期は28人で、毎月10人程度の看取りに関わります。患者の多くはがん末期であり、がんに伴う多様な苦痛を抱え、ADLの急激な変化を認めます。そのため、医療者による迅速で柔軟な対応と確実な症状緩和が欠かせません。クリニックとは密に連携を図りながら、看護師10人(常勤)で24時間365日ケアを担います。なお、パリアンの全がん患者の約9割以上が最期まで自宅で過ごし、亡くなっています。
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