特集 生活行為向上マネジメント活用の効果と実用性
急性期(早期医療)での活用
長谷川 敬一
1
1一般財団法人竹田健康財団竹田綜合病院
pp.186-191
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200061
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はじめに
生活行為向上マネジメント(Management tool for daily life performance:MTDLP)は,その人にとって意味のある作業を導き,その実現に向けてアプローチを行うために通所リハなどの在宅支援の時期の対象者に対し開発され,その有効性も示されてきた。このため疾患治療が主たる急性期病院やADL改善を目的とした回復期リハ病院などの医療機関における導入は難しいととらえられやすい。
しかし,最近の医療の進歩や在院日数の短縮などから急性期病院から直接,在宅へ退院する患者が増加している傾向がある。このため早期からその人にとって意味のある作業を共有しその実現のための支援を行うため生活行為向上プログラムを実施する必要性は高まっている。
ここでは急性期・回復期などの病院から直接在宅へ退院する患者が増加している中で,医療機関でのMTDLPの活用の可能性,活用方法,その効果について述べていきたい。
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