今月の主題 ウイルス肝炎1990
日常診療での肝炎マネージメント
急性肝炎の早期診断
柴田 久雄
1
,
渋谷 明隆
1
1北里大学東病院・内科
pp.1454-1457
発行日 1990年9月10日
Published Date 1990/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909549
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●急性肝炎の早期診断の重要性
今日急性肝炎を起こすものとして,肝炎ウイルス(A型,B型,C型,D型,E型,その他)とそれ以外のウイルスとがある.
急性のA型肝炎およびB型肝炎のほとんどは一過性であり,予後は良好であるが,急性C型肝炎,急性非A非B非C型肝炎は慢性化することが多く,その早期診断は予後の判定のため必要である.初期に激しい負荷がかかる(例えば手術,高温環境,過労など)と重症化するので早期に診断し,指導することも重要である.
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