特集 各地で進む災害リハビリテーション支援システム
高知県における災害対策と災害リハ組織化
宮本 寛
1,2
1南国中央病院リハビリテーション科
2高知県リハビリテーション研究会
pp.87-91
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200029
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はじめに
高知県は東西に長く,南側は広範囲にわたって太平洋に面しているため,震災と津波との両方で大規模な被害が予測されており,津波に対する避難場所:建設予定1,445カ所予定中,1,033カ所(71.5%),避難タワー:建設予定115基中,90基(78.3%)が完成している(2014年11月現在)。高台への移転計画もあるが,新たな建築費がない高齢者などもいるため,県独自の支援を検討もしているものの,まだ移転は一部しか実現には至っていない。また,高知県は同時に北側に四国山地のある山深い県でもあり,震災時の山崩れやそれに伴う川のせき止めと,その後の土石流などの問題もある。地域ごとの災害リハ対策が必要である。高知県での災害リハ組織化は時系列で記述すると以下のようになる。文脈中で読み取っていただきたいポイントは「日常的なface to faceのつながり」と「各種の既成団体の活動の利用」である。
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