特集 各地で進む災害リハビリテーション支援システム
北海道における災害対策と災害リハ組織化
光増 智
1
1社会医療法人医仁会中村記念南病院リハビリテーション科
pp.92-97
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200030
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北海道における災害対策
平成以降,北海道で起こった自然災害のうち最も人的被害の大きかったのは,1993年7月に起こった「北海道南西沖地震」(マグニチュード7.8)である。震源が奥尻島のすぐ近くであったため,大規模な津波が発生し,甚大な被害となった。その他,「釧路沖地震」「北海道東方沖地震」「十勝沖地震」(マグニチュード7.8〜8.1)など規模でみるとかなり大きい地震も数回起こっている。また2000年には約1万人が避難した「有珠山噴火」や,リスクという視点からは,札幌市の約60km西に泊原子力発電所がある。地域特性としては,広域・札幌一極集中・厳冬期対策などが挙げられる。
北海道庁は,北海道地域防災計画にのっとり,定期的に防災訓練を行い,各民間団体・他府県・道内179市町村などと大規模災害に備えた協定を結んでいる。しかし,今のところ,この中に「災害リハチーム」は入っていない。
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