グラフ
養老院化する僻地の病院—高知県土佐郡田岡病院
pp.69-73
発行日 1969年1月1日
Published Date 1969/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914347
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僻地・離島に病院,しかも質の良い医療を,──そこに人間が生活している以上しごく当然なこのねがいも,その実現の前には,多くの深刻な問題が横たわっている。今月ご紹介する田岡病院も,典型的な一ケースである。高知県の北部山あいの土佐郡土佐村田井に個人経営の田岡病院ができたのは,昭和42年4月であった。付近の早明浦ダム建設に伴い,予想される工事関係者の事故のために,外科,整形外科を中心に,内科,小児科,婦人科も入れて,ベッド数77,職員40名の僻地にしては大がかりな総合病院として県内の注目をあびて出発した。
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