Japanese
English
特集 各神経ブロック,関節ブロックの実際
星状神経節ブロック
Stellate Ganglion Block
鈴木 興太
1
,
木村 哲朗
1
,
中島 芳樹
2
Kota SUZUKI
1
,
Tetsuro KIMURA
1
,
Yoshiki NAKAJIMA
2
1浜松医大学医学部附属病院麻酔科蘇生科
2浜松医科大学医学部麻酔・蘇生学講座
1Department of Anesthesiology, Hamamatsu University Hospital
キーワード:
超音波ガイド下星状神経節ブロック
,
ultrasound-guided stellate ganglion block
,
第6頸椎レベル
,
level of the 6th cervical vertebra
,
頸長筋
,
longus colli muscle
Keyword:
超音波ガイド下星状神経節ブロック
,
ultrasound-guided stellate ganglion block
,
第6頸椎レベル
,
level of the 6th cervical vertebra
,
頸長筋
,
longus colli muscle
pp.483-489
発行日 2024年8月19日
Published Date 2024/8/19
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202344
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はじめに
星状神経節ブロック(stellate ganglion block:SGB)とは,下頸神経節と第1胸神経節が癒合した交感神経節を局所麻酔薬によって遮断する方法である.主に第6頸椎(C6)レベルの頸長筋内に薬液を注入するコンパートメントブロックであり,星状神経節だけでなく頸部交感神経幹,交感神経の節前線維や節後線維が遮断される.
顔面・頸部・上肢・上胸部における疼痛疾患,上肢末梢血管疾患,顔面神経麻痺などの非疼痛性疾患などに行われている.
従来主流であったランドマーク法は,指で総頸動脈を外側に圧排してC6横突起前結節を触知し,横突起基部に針を当てて薬液を注入する方法であるが,盲目的手技であるため血管内誤注入などの合併症も多数報告されている.
近年,普及してきた超音波ガイド下SGBでは,周囲構造物や針先を視覚的に確認しながら針を進めて薬液を注入可能であり,安全性・確実性が向上した.これからSGBを始める方には超音波ガイド下での施行をお勧めしたい.
本稿では,超音波ガイド下SGBについて当科での経験も交えて概説する.
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