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特集 頭蓋頸椎移行部病変
頭蓋頸椎移行部の解剖学的破格(anomaly)と手術における注意点
Anomalies at the Cranio-cervical Junction and Surgical Pitfalls
山崎 正志
1,2
Masashi YAMAZAKI
1,2
1いちはら病院整形外科
2筑波大学医学医療系整形外科
2Department of Orthopaedic Surgery, University of Tsukuba
キーワード:
頭蓋頸椎移行部
,
cranio-cervical junction
,
破格
,
anomaly
,
手術の注意点
,
surgical pitfall
Keyword:
頭蓋頸椎移行部
,
cranio-cervical junction
,
破格
,
anomaly
,
手術の注意点
,
surgical pitfall
pp.225-233
発行日 2024年5月16日
Published Date 2024/5/16
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202295
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はじめに
大後頭孔周囲から環椎・軸椎にかけての領域は,頭蓋頸椎移行部あるいは上位頸椎と呼称される.頭蓋頸椎移行部の解剖は中下位頸椎に比して複雑で,かつ骨の形態異常や椎骨動脈の走行異常をきたしやすい.したがって,上位頸椎の手術は展開が容易でなく,神経血管損傷のリスクが大きい.近年のインストゥルメンテーション手術の進歩により,上位頸椎手術においても強固な固定性の獲得,後療法の簡略化が可能となった.反面,合併症としての椎骨動脈損傷のリスクが問題となっている12,13,21).
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