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特集 周術期対応ハンドブック—術前準備から術後管理・社会的対応まで
第2章 術前準備と周術期管理
成人脊柱変形患者に対する術前説明と準備
Surgical Results of Corrective Fusion in Degenerative Kyphoscoliosis Patients
大和 雄
1
,
松下 健人
2
,
松山 幸弘
1
Yu YAMATO
1
,
Kento MATSUSHITA
2
,
Yukihiro MATSUYAMA
1
1浜松医科大学整形外科
2浜松医科大学附属病院リハビリテーション部
1Department of Orthopaedics, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
変性側弯
,
degenerative scoliosis
,
脊椎固定術
,
spinal fixation surgery
Keyword:
成人脊柱変形
,
adult spinal deformity
,
変性側弯
,
degenerative scoliosis
,
脊椎固定術
,
spinal fixation surgery
pp.935-939
発行日 2023年3月31日
Published Date 2023/3/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201976
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はじめに
矢状面・冠状面のグローバルアライメント不良を伴った重度の成人脊柱変形に対する矯正固定術は,胸椎から骨盤までの長範囲矯正固定が必要となることが多い.術後に立位グローバルアライメントが劇的に改善し,それに伴い腰痛および歩行など日常生活動作が改善する.しかし,長範囲固定による不撓性のために体幹の屈曲が必要な足回りの動作などが悪化する4).手術の適応の決定や術前説明では,これらのことを十分に考慮しなければならない.また,成人脊柱変形に対する矯正固定術は高い合併症発生率と再手術率が報告されている.本稿では,成人脊柱変形矯正固定術の術前の患者説明および術前準備についてわれわれの取り組みを紹介し,重要なポイントを解説する.
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