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特集 周術期対応ハンドブック—術前準備から術後管理・社会的対応まで
第1章 私の術前説明書
私の術前説明書—頸椎前方手術
Informed Consent in Anterior Cervical Spine Surgery
三原 久範
1
,
多々羅 靖則
1
,
新村 高典
1
,
坂口 彰
1
,
近藤 直也
1
,
長島 清貴
1
Hisanori MIHARA
1
,
Yasunori TATARA
1
,
Takanori NIIMURA
1
,
Akira SAKAGUCHI
1
,
Naoya KONDO
1
,
Kiyotaka NAGASHIMA
1
1横浜南共済病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yokohama Minami Kyosai Hospital
キーワード:
説明と同意
,
informed consent
,
頸椎
,
cervical spine
,
前方手術
,
anterior surgery
Keyword:
説明と同意
,
informed consent
,
頸椎
,
cervical spine
,
前方手術
,
anterior surgery
pp.824-831
発行日 2023年3月31日
Published Date 2023/3/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201958
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はじめに
患者の知る権利や選択権を重んじる今日の医療においては,侵襲のある治療を実施する前のインフォームド・コンセント(IC)はきわめて重要な医療行為の1つである.中でも頸椎前方手術は患者のみならず医療者にとっても緊張感を伴う手術であり,適切な説明に基づいた合意形成が求められる.その際,ICの進行役である医師は説明責任を果たそうとして一方通行の情報提供に陥りやすいが,頸椎手術では患者や家族も含めたチーム全体で治療に取り組む姿勢が重要であり,医療者と受療者の双方が情報を共有し理解を深めることが大切である.そのうえで合意に基づいた治療を進めることが,より良い成果と満足感を得ることにつながると考えて説明の場に臨むべきである.
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