Japanese
English
特集 低侵襲脊椎手術の功罪
コンドリアーゼによる化学的髄核融解術の功罪
The Pros and Cons of Chemonucleolysis by Condoliase
坂野 友啓
1
Tomohiro BANNO
1
1浜松医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
化学的髄核融解術
,
chemonucleolysis
,
コンドリアーゼ
,
Condoliase
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
Keyword:
化学的髄核融解術
,
chemonucleolysis
,
コンドリアーゼ
,
Condoliase
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
pp.659-664
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201918
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はじめに
腰椎椎間板ヘルニアに対する椎間板内注射製剤(ヘルニコア®)が国内臨床試験を経て,臨床使用可能となり4年が経過した.コンドリアーゼによる化学的髄核融解術は,保存治療と手術治療の中間に位置する治療であり,臨床の場で多くの患者に対して使用されてきている.これまで幸い重篤な合併症もなく,安全で高い有効性が報告されてきている.一方で,長期的な成績や未成年や高齢者への適応に関しては,まだはっきりとわかっていない.本稿では,これまで報告されている治療成績をまとめるとともに,この化学的髄核融解術の功罪について論じる.
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