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特集 腰椎椎間板ヘルニアに対する化学的融解術NOW
腰椎椎間板ヘルニアに対する化学的髄核融解術—コンドリアーゼの適正手技料とは?
Condoliase for the Treatment of Lumbar Disc Herniation: What is the Appropriate Medical Technical Fee?
遠藤 健司
1,2
,
青田 洋一
2
,
新井 嘉容
2
,
鈴木 秀和
1,2
,
髙野 裕一
2
,
平泉 裕
2
,
平井 高志
2
,
武者 芳朗
2
,
山縣 正庸
2
,
山田 浩司
2
,
渡辺 航太
2
,
大川 淳
2
Kenji ENDO
1,2
,
Yoichi AOTA
2
,
Yoshiyasu ARAI
2
,
Hidekazu SUZUKI
1,2
,
Yuichi TAKANO
2
,
Yutaka HIRAIZUMI
2
,
Takashi HIRAI
2
,
Yoshiro MUSHA
2
,
Masatsune YAMAGATA
2
,
Koji YAMADA
2
,
Kota WATANABE
2
,
Atsushi OKAWA
2
1東京医科大学整形外科学分野
2日本脊椎脊髄病学会社会保険等システム検討委員会
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Medical University
キーワード:
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
診療報酬
,
medical fee
,
コンドリアーゼ
,
condoliase
Keyword:
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
診療報酬
,
medical fee
,
コンドリアーゼ
,
condoliase
pp.1079-1083
発行日 2019年12月25日
Published Date 2019/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201270
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はじめに
本邦で開発され2018年に製造認可されたコンドリアーゼの技術料決定のプロセスと,その適正手技料の概念,背景について述べたい.脊椎脊髄疾患に対する治療法の進歩は近年著しく,医療技術の変化に対する技術料(診療報酬)の適正化は大変重要な問題となっている1).新しい手術が,より有用であることが医学的に認められていても,適正価格で保険収載されていない場合は,市場原理により技術の普及が滞る可能性がある.一方,保険収載されない場合には自由診療や病院負担で行わなければならず,広く普及することは困難である.近年,一般社団法人外科系学会社会保険委員会連合(外保連)が作成した人件費,手術時間,使用器材,材料費などの手術実態をもとに算出した外保連試案4)を基礎として技術料を検討することが主流となってきている.外保連は外科技術の診療報酬のあり方について,科学的根拠をもとに発信する学術団体である.日本脊椎脊髄病学会(JSSR)社会保険等システム検討委員会では,脊椎脊髄病診療領域(手術,処置,検査,画像など)の保険点数の適正化,医療報酬請求上の諸問題についての解決のため活動を続けている3).
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