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特集 腰椎椎間板ヘルニアに対する化学的融解術NOW
コンドリアーゼ治療の短期成績—効果的な症例とは?
Short Term Clinical Outcome of Condoliase Injection Treatment for Lumbar Disc Herniation: How to Find the Most Indicated Patients for Condoliase Therapy?
坂野 友啓
1
,
松山 幸弘
1
Tomohiro BANNO
1
,
Yukihiro MATSUYAMA
1
1浜松医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
コンドリアーゼ
,
condoliase
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
化学的椎間板髄核融解術
,
chemonucleolysis
Keyword:
コンドリアーゼ
,
condoliase
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
化学的椎間板髄核融解術
,
chemonucleolysis
pp.1065-1070
発行日 2019年12月25日
Published Date 2019/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201268
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はじめに
コンドリアーゼによる椎間板内酵素注入療法が国内臨床試験を経て,本邦で臨床使用可能となり1年が経過した.コンドリアーゼによる髄核融解術は低侵襲で経済的であり,保存治療と手術治療の中間に位置するものである3).これまでは保存的治療で症状が改善しなければ手術治療しかなかったところに,新たな選択肢が加わったことは,われわれ脊椎外科医のみでなく,患者さんにとっても非常に喜ばしいことである.当科でも導入以来これまで80例を超える椎間板ヘルニア患者に対して使用してきた.本稿ではその臨床成績をまとめ,コンドリアーゼ治療がどのような症例に有効であったか,または無効であったかを検討する.
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