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内視鏡下頸椎後方除圧術について
本稿で扱う内視鏡下頸椎後方除圧術は,通常の内視鏡下手術(microendoscopic decompression:MED)および全内視鏡下脊椎手術(full-endoscopic spine surgery:FESS)で行う頸椎の後方除圧術である.すなわち,内視鏡下頸椎椎弓切除(microendoscopic cervical laminectomy:MECL),内視鏡下頸椎開窓術(microendoscopic cervical foraminotomy:MECF),全内視鏡下椎弓切除術(full-endoscopic cervical laminectomy:FECL),全内視鏡下頸椎開窓術(full-endoscopic cervical foraminotomy:FECF)であり,これらの手術について述べていく.
MEDは,主に図 1aに示した器具を使用する.腰椎同様20mmほど皮膚を切開した後にレトラクターを挿入し,通常のopen手術同様に,MECLであればhigh speed burrで椎弓を部分切除ないし完全に切除しつつ,黄色靭帯を切除し,必要があれば椎間関節の内側を部分切除する.MECFの際には,椎弓の外側からfacetの内側および黄色靭帯を部分切除し,神経根の除圧を行う.両側除圧するMECLの場合,正中から10〜15mm程度外側に皮膚切開し片側進入両側除圧する方法と,正中を切開して棘突起を縦割し両側除圧する方法13)がある.外側設置の場合,多裂筋の外側の筋間から刺入する方法もあるが,20mm程度の切開で行うことは容易ではなく,より傍脊柱筋を温存するためには正中縦割のほうが望ましいと考えられる.
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