Japanese
English
論述
腰部脊柱管狭窄症の黄色靱帯について
Ligamentum Flavum in Lumbar Spinal Canal Stenosis
細川 昌俊
1
,
芦田 多喜男
1
,
坪山 寿郎
1
,
齋藤 聖二
1
,
佐々木 正
2
Masatoshi HOSOKAWA
1
1東京都済生会中央病院整形外科
2川崎市立川崎病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Saiseikai Central Hospital
キーワード:
黄色靱帯
,
ligamentum flavum
,
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal canal stenosis
,
脊髄造影像
,
myelogram
Keyword:
黄色靱帯
,
ligamentum flavum
,
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal canal stenosis
,
脊髄造影像
,
myelogram
pp.1217-1225
発行日 1982年12月25日
Published Date 1982/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906646
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腰部脊柱管狭窄を文字通りに解釈すれば,国際分類にも見られるように,いろいろの原因によって脊柱管を狭小化している状態であろうが,この文字にとらわれ過ぎてあらゆる原疾患を含めてしまうと,いろいろな病態が想定され,共通した病態解明の手掛りをとらえ難くなるおそれがある.たとえdevelopmentalに脊柱管が狭小であっても,椎間板ヘルニアが発症に主役を演じているものは治療法も異なるであろうし,脊椎後方ないしは後側方の二次的な骨性変化を伴わない単なる辷り症は臨床症状も異なるであろう.従って,それらは従来通りの病名で取り扱うべきであると考える.
これを腰部脊柱管狭窄症として臨床的な疾患群として取り扱う意義は,共通した臨床症状を呈し,共通した治療法が適応されることにあり,この共通した病因を追求しようとする立場から,degenerative typeの黄色靱帯について述べる.
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