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Spine & Spinal Cord Volume 34, Issue 10 （March 2022）

脊椎脊髄ジャーナル 34巻10号（2022年3月発行）

Japanese English

特集頸椎椎弓形成術の現在と今後

当科における頸椎椎弓形成術（両開き式）の実際と工夫 Surgical Technique of Double-door Laminoplasty for Cervical Compressive Myelopathy 土肥透 ¹ , 大島寧 ¹ Toru DOI ¹ , Yasushi OSHIMA ¹ ¹東京大学医学部整形外科・脊椎外科 ¹Department of Orthopaedic Surgery, The University of Tokyo キーワード：両開き式椎弓形成術 , double-door laminoplasty , 圧迫性頸髄症 , cervical compressive myelopathy , 手術手技 , surgical technique Keyword: 両開き式椎弓形成術 , double-door laminoplasty , 圧迫性頸髄症 , cervical compressive myelopathy , 手術手技 , surgical technique pp.603-607

発行日 2022年3月4日 Published Date 2022/3/4

DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201704

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参考文献 Reference

本術式について

　両開き式頸椎椎弓形成術は棘突起縦割式頸椎椎弓形成術もしくは脊柱管拡大術ともいわれ，棘突起・椎弓を正中で縦割して左右に観音開きにし，脊柱管後方のスペースを拡大することで頸髄の圧迫を解除する術式である．当科では後弯やすべりを除き，3椎間以上の広範囲の圧迫性頸髄症症例に対して，両開き式頸椎椎弓形成術（黒川法）を行っている^5）．1982年に当大学の黒川らが同術式について誌上発表してから今年で40年の節目を迎えた．本稿では，当科における両開き式頸椎椎弓形成術の実際の手術手技や注意点，新たな棘突起スペーサーの使用や工夫，当科で得られた過去の知見について論じたい．