Japanese
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特集 頸椎椎弓形成術の現在と今後
頸椎椎弓形成術の歴史
A Historical Review of Cervical Laminoplasty
渡辺 航太
1
Kota WATANABE
1
1慶應義塾大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Keio University School of Medicine
キーワード:
歴史
,
history
,
片開き式椎弓形成術
,
open-door cervical laminoplasty
,
両開き式椎弓形成術
,
double-door cervical laminoplasty
Keyword:
歴史
,
history
,
片開き式椎弓形成術
,
open-door cervical laminoplasty
,
両開き式椎弓形成術
,
double-door cervical laminoplasty
pp.592-596
発行日 2022年3月4日
Published Date 2022/3/4
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201702
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はじめに
頸髄症は1838年にKeyにより初めて報告され,その中で椎間板の突出,黄色靭帯の肥厚や骨化による頸椎脊柱管前後径の狭小化と記載されている.世界で初めて頸椎の手術を施行したのはHorsley(1892年)とされている.一方,後縦靭帯骨化症は,1960年に月本により初めて報告され,1964年に寺山により「後縦靭帯骨化症(ossification of posterior longitudinal ligament:OPLL)」なる名称が提唱された.OPLLは脊髄症を呈する疾患群の1つとして,わが国から世界に向け発信された疾患である.今日,椎弓形成術はこれら頸椎症性脊髄症や頸椎OPLLに対する不可欠な手術方法となっている.本稿では,この椎弓形成術の歴史について概説する.
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